【各競技の審査方法及び審査指針に関して】 <はじめに> これから説明するのは、あくまでもジャッジが順位を判断する上での「指針」であり、 競技参加者に「規定」や「条件」を義務付けるものではありません。 皆様のオリジナリティあふれる自由な演技を楽しみにしております。 なお、内容の大半部分に関してはIFPA(IFC)のルール説明より抜粋しています。 ★★★ フットバッグ・フリースタイル ★★★ フットバッグ・フリースタイルとはフットバッグの技術を芸術的に表現する競技です。 競技者は高難度かつ音楽に合い、見るものを引きつける魅力的な演技を求められます。 演技の審査は基本的にジャッジの主観によって相対的に行われ、順位が決定します。 ここではその順位の決定方法、及びその指針となる要素を挙げ、それらを説明いたします。 1、順位の決定方法 それぞれのジャッジが各競技者に個別に順位をつけます。 全競技者の演技終了後、ジャッジがお互いに採点理由を話し合い、 意見・判断のすり合わせを行います。それを踏まえて順位の再検討を各自行い、 最終的に出た各ジャッジの順位を集計して総合的な順位を決定します。 2、採点要素 <技術点> 下記の要素を総合的に判断し、最終的にはジャッジの印象で判断します。 ・難度の高い技・コンボをどれだけ決めたか。 ・技の内容は単調ではなくバラエティに富んでいるか。 ・ジャンプ、スピン、ダッキング、シンポウジアム、 アンユージュアルサーフェスなどのボディ系ムーブを使っているか。 ・ボスサイド(左右両方)を使っているか。 ・全ての技の安定感はどうか。 ・総コンタクト数(総adds数、総ユニーク数)がどれだけ高いか。 ちなみにWorlds(世界大会)では総コンタクト数(adds、ユニーク)をカウントしますが、 JFCではカウントしません。あくまでもジャッジの印象で判断します。 <芸術点> 下記の要素を総合的に判断し、最終的にはジャッジの印象で判断します。 ・ひとつひとつの動き(技)の芸術性。 動きのキレイさというよりは、動きに「華」や 「インパクト」があるかどうかを見ます。 ・ルーティーン全体の芸術性 ルーティーン全体での芸術的な完成度を見ます。 ・音楽との調和 音楽の雰囲気やリズム、展開に合ったルーティーンがどうかを見ます。 ・ステージング 競技エリア全体を効果的に使用しているかどうかを見ます。 ・競技中の態度 自信を持って堂々と演技をしているかどうかを見ます。 ・観客との一体感 その演技内容及びアピールの動作・目線などにより、 観客との一体感を生むことができているかどうかを見ます。 ・オリジナリティー 他の競技者にない創造性やアイデア、個性があるかどうかを見ます。 <ドロップ数> ドロップとはキック及びストールなどのミスによる、バッグの地面への落下を意味します。 また、ドロップ回避のためにとっさに手でキャッチした場合も、ドロップとしてカウントされます。 なお、演技終了時などの意図的なキャッチや、演出上の意図的なドロップはカウントされません。 ドロップ数の多少は、順位を判断する上で最も重要かつ分かりやすい要素です。 少なければ少ないほど演技の印象が良くなり、前述した技術点・芸術点にもプラスとなります。 必ずしもドロップの少ない競技者が、多い競技者より上位になるわけではありませんが、 他の要素が拮抗していた場合、ドロップ数の少ない競技者が上位になる可能性は多いにあります。 フリースタイルにおいて最も確実に高い評価を得る方法、それは「ドロップしないこと」です。 <観客の盛り上がり> フリースタイルにおいて、観客を引きつける魅力的な演技は評価の対象となります。 観客が盛り上がれば、そのまま高い評価になるわけではありませんが、 競技者自身のアピールや、演技内容の素晴らしさで盛り上がった場合、 評価のポイントとなりジャッジの印象も良くなります。 ★★★ ビッグ3、ファットコンボ ★★★ ビッグ3は3つ、ファットコンボは2つの連続した大技を、決められた挑戦回数以内に繰り出す競技で、 1つ1つの技や連携の難易度や美しさ、オリジナリティーを競います。 演技の安定感やミスの少なさが重要視されるフリースタイルでは繰り出せないような難易度の高い大技や、 トリッキーな技のコンビネーションが次々と飛び出します。 1、順位の決定方法 まず、各競技者が決めたコンボの中で、各ジャッジが最も良いと思うコンボを決めます。 例えば1人の競技者が3つのコンボを決めたとしても、審査対象となるのは3つの内の1つのコンボだけです。 そして、各ジャッジが各競技者に個別に順位をつけます。 全競技者の演技終了後、ジャッジがお互いに採点理由を話し合い、 意見・判断のすり合わせを行います。それを踏まえて順位の再検討を各自行い、 最終的に出た各ジャッジの順位を集計して総合的な順位を決定します。 2、採点要素 下記の要素を総合的に判断し、最終的にはジャッジの印象で判断します。 ・技1つ1つの難度の高さ。 ・技と技のコンビネーションの難しさ。 ・3つ(2つ)の技のバラエティさ。 ・ジャンプ、スピン、ダッキング、シンポウジアム、 アンユージュアルサーフェスなどのボディ系ムーブの有無。 ・ボスサイド(左右両方)の有無。 ・全ての技の安定感・芸術性。 ・1つ1つの技、コンビネーションのオリジナリティー。 3、コンボの成功・失敗の判断に関して 基本的にコンボの最後にバッグを手でキャッチするか、キックかストールし続ける事ができた場合、 成功とする。 ただし、最後のキャッチ、キック、ストールが成功したとしても、 最終的にバッグのコントロールを失い、バッグがあらぬ方向に飛んでいった場合は、 失敗とみなされる可能性があります。また成功と判断された場合でも、 技術面・芸術面で大きな減点となる可能性があります。 (成功か失敗かの判断は全て各審査員に委ねるものとします。 ) JFC2006競技ページへ戻る |